アジカジンマジックワールド(Azikazin Magic World)は去る1月28日、初のフルアルバム[Memory Overdrive]をリリースした。13曲で重厚に構成されたアルバムは、ドラムンベース(DnB)、ジャージークラブ(Jersey Club)、ジャングル(Jungle)、ブレイクコア(Breakcore)など多彩なジャンルを自由自在に解体・再構築し、耳を楽しませてくれる。 アルバムリリースに先立ち、彼らのシグネチャーコンテンツとも言える「リズム*ポケット!」シリーズで先行公開された“Dorephin Shopping Center”、新たなドラムンベースパフォーマンス「Crazy DnB!」として公開された“END!”、そしてアジカジンの世界観をアニメーションで完成させた“Shining Portal”まで。メディアミックスクリエイティブグループと称される彼らのアイデンティティをさらに強固なものにしている。“delete”を除く全トラックに加えられたアニメーションは、今回のアルバムにどれほどの努力が注がれたかを物語っている。 とりわけ、一本の完成されたアニメーションとして公開された“Shining Portal”は、これまでアジカジンの世界観を追ってきた人にも、そうでない人にも、どこか切なくおだやかな感動を届けてくれる。村上隆風のグラフィックに加え、まるでデジモンが進化するように変身するジュジュビの姿、90年代末から2000年代初頭にかけてのゲーム画面フォーマット、フルティガー・エアロの清涼感あふれる色彩まで。彼らの映像にひたすら見入っていると、どこか満ち溢れるような、楽しいような感情が心の片隅からじんわりと湧き上がってくる。 「友達を救うために、記憶を失う」 アルバムタイトルでもある「Memory Overdrive」は、ドレフィン町の小さな生き物・ジュジュビが敵に放つ最後の一撃を意味する。この壮大な名の技を使ったジュジュビは強大な力を手に入れるが、やがて「ドレフィン町」で友達と積み上げてきた記憶の一部を失ってしまう。この重い宿命を背負いながら友達を守る小さな生き物・ジュジュビと、彼を大切にする友達、ツラキッズ。「ドレフィン町」を舞台に繰り広げられる彼らの物語は、アジカジンマジックワールドの5人のメンバーと、彼らと協力するクリエイターたちの手によって生まれる。 先述のとおり、彼らはメディアミックスグループだ。だからこそ、アジカジンマジックワールドのアルバムを楽しむことは、リズミカルな音楽だけでなく、ミュージックビデオや各種アートワーク、さらには彼らが丁寧に作り上げたウェブサイトの隅々に広がる世界観を辿ってはじめて完成する。それゆえ今回のインタビューは、彼らの壮大な世界観に参加したすべての人の物語を伝えることを目的として企画された。 本日のコンテンツでは、VISLAエディター・Tontojangをタクシーの後部座席に乗せたアジカジンチームが、自ら質問者として登場する。エディターとしての本分をアジカジンマジックワールドチームに丸投げした感もあるが、まあ、たまにはいいんじゃないか?ともあれ、出発。 Jeong Hara:韓国のアニメーション監督。ゲームニメーション“Shining Portal”を演出し、自身のオリジナル作品シリーズ“Bari Bari Friends”を制作中。 Jung Wonhee:韓国のアニメーター。“Shining Portal”では共同演出・副監督として参加した。 … Continue reading Azikazin Magic Worldの「Shining Portal」制作記 Part. 1