アジカジンマジックワールドのファースト・フルアルバム《Memory Overdrive》のリリースを記念し、《ツラ→キッズ!》の世界観設定やささやかな記録を、全12編にわたって皆さまに気軽にお届けします。#2 メモリーホール、どうぞお楽しみください。 記憶を失うことでしか得られない力。ジュジュビはツラキッズとの大切な時間を消費して「メモリー・オーバードライブ」に到達し、ついにセイレンを打ち倒すことに成功する。失われた記憶の分だけジュジュビの心は空になっていくが、ツラキッズはほろ苦い笑顔とともに、再び最初と同じようにジュジュビを迎え入れる。失われた記憶の上で再び始まる、悲しくも美しい反復の物語。 文 編集部 —— ジュジュビの記憶が保管されている抽象空間を「メモリーホール」と呼びます。メモリーホールは、渦巻くフィルムと色とりどりの「メモリースロット」が漂っているのが特徴です。 「メモリースロット」は、ジュジュビの記憶が保管される保存空間です。メモリースロットはハートや星、十字架など、それぞれ独自の幾何学的な形状をしていますが、スロットの色や形、模様は記憶の内容とほとんど関係がありません。そのため、数千ものスロットが漂う広大なメモリーホールの中から、目的の記憶を見つけ出すことは、ほぼ不可能に近いのです。 ツラキッズと新しい記憶を積み重ねると、新たなメモリースロットが生成されます。ツラキッズと共に過ごす時間が止まらない限り、ジュジュビのメモリースロットは増え続けます。 メモリー・オーバードライブは、友だちを守らなければならないという無意識の意志が引き金となり、セイレンと反応して、思い出を代償に強制的に発動します。その瞬間、メモリースロットは消費された思い出とともに黒く焼け落ち、形を失って破壊されます。 メモリーホールは果てを知れないほど広大ですが、そこを満たしているのはジュジュビひとりの時間ではなく、共に過ごした時間です。無限の空間の中で、彼らの記録は今日も止まることなく流れ続けています。 ツラ→キッズ! ガイドブック #3「ガタ」編に続きます。
ツラ→キッズ! ガイドブック #2 メモリーホール


